7月号に書かせていただきましたこのテーマ、ご好評につきパート2を企画いたしました。今回も僕のロックバンド「JAM-TAKO」のメンバーで、児童思春期を専門とする臨床心理士の美樹に聞いてみましょう。前回は思春期前の子どもの事を主に話してくれましたので、今回は思春期以降の子どもたちについて、お願いします。

 美樹:思春期…のことを憶えていますか? 今は大人になった私たちにも、思春期なるものがありました。体も急激に変化していきますが、外側だけではなく、内側の心もちがぐぐっと変化する時期です。

 近年、思春期の始まりが早まっていることが知られていますが、身長がにょきっと伸び始めるのが、ひとつの目安です。子どもで大人、大人で子ども、何かと気難しく、デリケートなお年頃です。人一倍傷つき易くなって、大人を手厳しく見るようになります。

 大人の側からすると、扱いづらいですね。言葉かけひとつにも、「うるさいなあ」と、イラっとするので、「何よお、その態度。いっつもそうなんだから」…と、小さなやりとりから反発し合うこともよくありますね。

 こういった場面では、言葉のかけ方にちょっとしたコツがあります。

 話を誰かや何かのせいに拡げずに、私は嬉しい、悲しい、心配しているなど、大人側が思っている気持ちを、ストレートに伝えてみましょう。子どもの側の反応がいまひとつだったとしても、心には響いていることが案外多いものです。大人の方も、自分の気持ちをしっかり伝えるよう意識してみると、何を伝えたいのか本質的なところが見えてきます。

 言い方はいろいろでOK。あなたを大切に思っているという気持ちを、しっかりと向き合って伝えることがポイントです。

”ありがとう“”ごめんね“”おはよう“”おやすみ“、素敵な短い言葉もたくさん使ってみてくださいね。

 藤野:娘に嫌われてしまったかのようなお父さん、息子が何を考えているのかわからないお母さん。さっそくこの言葉かけ、実践してみてはいかがでしょうか。

 次回は「健診の季節」です。

●プロフィール
藤野 遵(ふじの じゅん)
内科医。ロックバンドJAM-TAKOを率いるチャリティ活動家でもある46歳
JAM-TAKOのセカンドCD「CALLING」が完成。田無バンダレコードにて好評発売中!

イラスト/中村知史

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