「町医者」という言葉が好きです。町医者というとちょっとノスタルジックな昭和時代を連想させる古い言い方と思われるかも知れませんが、親しみやすく、町内で頼りになる存在といった感があります。

 はじめまして。僕は藤野遵(フジノジュン)と申します。40代後半の一介の内科医、西東京市のお隣り練馬区で開業して12年。まだまだ到底およばない若輩者ですが、町医者として日々奮闘しています。これからコラムを連載させていただく事になりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 『WEST・TOWNS』とのご縁は、僕がリーダーを務めるJAM-TAKO(ジャムタコ)というロックバンドのチャリティ活動を取材していただいたことに始まります。そう、僕は ”ロックンロールドクター”なのです。中学の頃からロック少年で、夢はロックミュージシャン。紆余曲折の末、現在に至っております。

 僕は診療の時、「手当てをしましょう」という言葉をよく使います。「処置をします!」と言うよりもやさしくて、患者さんも安心する言い方の様に思うからです。

 元々「手当て」、文字どおり「手を当てる」、すなわち触診は診察の基本ですが、また患者さんとの大切なコミュニケーションの一つではないでしょうか。信頼している医師に腹部を触診されて、それだけでお腹が楽になった様な経験がありませんか? 僕は子どもの頃によくありました。医者の手ってこう在るべきだなっていつも思っています。僕の手はどんな感じなのかな?

 開業医の醍醐味、それは「患者さんとの密なコミュニケーションにある」、とある先生がおっしゃっていました。患者さんの話をよく聞くこと、これが医療の原点なのでしょう。常に誠意をもって聞き、患者さんの話をしっかりと受けとめ、これを日々重ねて精進し、真の町医者を目指し続けているところであります。

 今回は初回ですので、自己紹介を兼ねて書かせて頂きました。僕のバンドJAM-TAKOは、高校の同級生同士で結成した、素敵なバンドです。ホームページhttp://www.jam-tk.jp/もぜひご覧になってください。

 次回は「定年後、私たちは…」です。

Profile(プロフィール)

藤野 遵(ふじの じゅん)、内科医。ロックバンドJAM-TAKOを率いるチャリティ活動家でもある46歳 

イラスト/中村知史

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