田無・保谷が合併し西東京市となって一年八ヶ月が過ぎた。まちも行政もどうにか落ち着いて流れはじめたようだが、今一つしっくりいっていないのが市議会の様相である。それが一握りの旧保谷市議の思い上がりの勝ち誇ったような傍若無人ぶりが原因であってみれば良識ある旧田無の市議や住民からみれば、まったく目にあまる態度とうつり、市議会議場内からさえ「合併するんじゃなかった」と嘆息が漏れるのもムリからぬところ。三月・六月の定例会の最終日がいずれも翌日に大幅にずれ込んだのも、彼ら一部の意図的ないいがかりが原因であった。それらのことはほとんどの市民は知るよしもない▼九月の定例会は九月六日からはじまった。初日、予約管理システムに関する三つの案件が文教委員会で審議されその審査報告が委員長によっておこなわれた。そのあと議決前の賛成討論、反対討論が各議員によっておこなわれたのであるが、四人の討論がおわった時点でくだんの旧保谷市議が「議事進行」。本来、議事進行とは議事を進めよという意味なのだが、ここでは発言を求める手段につかわれている。「A議員とM議員(いずれも旧保谷市議)はいいがY議員とD議員(いずれも旧田無市議)の発言には行政を非とするところがある」。傍聴している人間には「?」であったが、議長は暫時休憩を告げた。そして休憩は延々とつづき、普段2時間ぐらいでおわるであろう日程が終了したのが午後9時30分。職員をはじめ関係者にムダな時間といらざる疲労をもたらした▼九月十二日の一般質問の最終通告者34番はくだんの議員、「合併後市政の統括について」を質問。「合併についてはひときわ感慨がある」としたうえで「市長になってどんなところで苦労したか」と与党としてヨイショ。そのあと旧田無市で見つかった「物品納入のミス」「シルバー人材センターの不祥事件」などから「青い鳥」までを列挙、いかに旧田無市はダメな市であったかといわんばかりの口調。最後に来る十二月二十二日投票となる西東京市の市議選には「もう出たくはないけど出馬せざるをえない」と勿体ぶった発言に、議場内は大ブーイング、出るな出るなの波が起きたのであった▼この議員の議会ストップの常套手段は「市の条例と地方自治法」を金科玉条としているところ。よく調べていてねちねちと理屈をつけてくる。傍聴者からみてもへ理屈と思えることもあるが、当市の議員はおとなしい。地方自治法上、いたずらに議会運営を妨害することも禁じているのであるがー▼暮れの市議選に立候補する意思のない人は一般質問もなく意欲を失っているが、立候補の予定者は、この議員が表現した「もう20年も議員をやって、もうやめたい」と議場で表明したことを選挙民に喧伝する必要があろう。それは議会の正常化のためにでもある。


共同企画 後藤喜好