西東京市の議会がなぜ荒れるのかとよく聞かれる。とくに最終日は荒れて、議会が終わったのが3月は翌日の午前2時半、6月は午前3時であった。議員も二人が亡くなっており心身の疲労が原因とみられている。6月議会の最終日を検証してみよう▼午前9時半から開かれた議会運営委員会(これがクセもの)が延びて本会議が開かれたのが午前10時15分。議案1号追悼の辞、議会中に亡くなった議員への哀悼の辞が述べられ、終わったところで議会は休憩に入る。議会運営委員会(以下議運という)が開かれるためだ。その議運の論議というのが共産党から提出されている議員提案「西東京市中小企業振興基本条例(案)」ともう一つの議案を日程に入れるかどうかというもの。これは自治法112条と222条の予算執行に関わるものだから予算が決まった現段階での提案はムリだとして、初日から懸案となっていて、議会期間中調整することになっていた―。しかし、未調整だったらしい。それと議員の議案提出権が議員総数の1/8の賛成から1/12に緩和され、提出し易くなった。「提案の乱発だ」「いや権利だ」「なんでこの時期に」「選挙目当てだ」と議運で意見が続出。たしかに、不景気の昨今向こう受けしそうな議案上程ではある▼本会議は開かれず、また、議運も開かれておらず、延々と休憩時間はつづく。請願や陳情を出している関係者も傍聴席で開議を待つが、昼が過ぎ、午後3時をすぎてもいたずらに時間は消えて帰る人もいる。それだけ時間をムダにするなら、その時間内で十分に議員提案を論議できたではないか▼午後4時前に議会は開かれ日程第2の緊急質問に入る。これは、社会福祉法人の不正受給事件に関し、旧田無市内の4法人5施設を調査する必要がある。よって調査特別委員会を設置せよというもの。議会混乱の元凶と認められている議員の緊急提案で、その根底に見え隠れしているものは大方の議員は察知しており、天井桟敷の住人にも分かっているが、議会はまたこの提案の扱いで休憩に入る▼これは議員提出議案21号として上程されたが反対多数で否決された▼日程第3の通常議案の審議に入ったのが午後8時。そこから議案38号まで審議するのであるから、翌日の午前3時終了となるのは明らかなことである。追悼の辞が終わってから、最後の議案審議まで要した時間は17時間。その間約10時間がムダな休憩時間なのである。会期を延長して翌日に開議すればいいものを、議員を疲労困憊させ、思考能力ゼロにして議会を終了させたい魂胆がみえみえで透けて見える時、仕組んだ当事者は大団円とほくそえんでいることであろう。付き合わされる議員・職員こそいい迷惑。それを傍観しているバカもいる▼悪いヤツほど票を取る。議員も別な意味で命がけの商売となりそうだ。合掌。


共同企画 後藤喜好