(9)上水と東京うどの街 玉川上水〜武蔵砂川
上を流れる玉川上水の流れが、残堀川によって分断される。実際に見た方が、より面白い。
 小平市内を大きく周回する「グリーンロード」。その一角、玉川上水緑道を上水に沿って遡ると、その名の通り西武拝島線・玉川上水駅がある。今回は、玉川上水駅からさらに上流の砂川まで歩く。

 駅南口を下りると、すぐ目の前を玉川上水が流れる。見上げると多摩モノレールの軌道が南に延びる。南北に開けた風景を楽しみつつ、上水沿いの未舗装道路を右へ。しばらくは左手に畑、右に上水を眺めながら新緑を味わう。

 やがて右手に金比羅橋。近くには金比羅山という富士塚の跡がある。さらに進むと左手には和食の「和 やま田」。そして見影橋まで歩を進めると、畑に野菜の直売所がある。看板には「東京うど」の文字。荻田農園の直売所だ。江戸時代から生産されている東京うどは、武蔵野うどとも呼ばれ、今も人気の野菜。うどの旬は12〜3月だが、これからは夏うどの季節、酢味噌で和えたり天ぷらにしても美味しい。

 さらに上流へ10分ほど歩くと、突如として上水が途切れる。すずかけ橋で残堀川が横切るのだが、では上水の流れはどこに? 答えは地下を潜って立体交差するのだ。サイフォンの仕組みを使って高い位置に流れが出現するさまは、ちょっと不思議な光景。一見の価値ありだ。


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