(8)悲劇のヒロインの舞台 石神井公園・三宝寺池
城主・豊島氏と照姫が入水したという天然記念物の三宝寺池沼沢植物生息地。
 根っから天邪鬼のせいか、人が集まるスポットは敬遠がちになってしまう。騒がしいのは好まないのだが、花見ごろも過ぎたなら、長閑さも戻っているだろうと思い、この地域有数の散歩スポット・石神井公園を散策してみることにした。

 西武池袋線石神井公園駅南口のロータリーから、右手の商店街を歩く。ここもそうだが、西武線の駅周辺は商店街が充実している。お店が元気だと、街が生き生きして見える。公園入り口の交差点を左、公園通りを進むと、もう豊かな緑が目に入る。右手に順正寺を見ながらしばし歩くと石神井池のボート乗り場がある。利用料は1時間720円(手漕ぎボート)。右手に折れ、三宝寺池を目指す。


 すっかり葉桜になった遊歩道を歩く。右に雑誌等で有名なイタリア料理ロニオン。さらに進むと井草通りと交差する。この公園は2つの顔を持ち、整備された都市公園のような石神井池と、古い自然を残す三宝寺池。こちらには、戦国時代に豊島氏が治めていた石神井城の城跡碑がある。城主の愛娘・照姫が父母を追って入水した悲劇の物語は、地元では有名。時代を超えて、この緑を守ってくれているのかもしれない。


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