(6)ひばりヶ丘〜東久留米南沢緑地保全地域
 水温(ぬる)む春、啓蟄のころには地中の虫たちが一斉に地面から這い出てくる。這い出したくなるのは虫ばかりではない。人間様だって、外に出て春の息吹を感じたくなる。そこで今回は、ひばりヶ丘駅から、湧水で有名な南沢緑地保全地域まで歩く。

 南口パルコ手前の線路沿いの道を進む。細い道が住宅街に続き、左手には幼稚園のこひつじ園。さらに道なりに行くと、学園通
りと交差する。ここでちょっと寄り道。交差点を左折し、手廻し石臼挽きの手打
湧水を集めた力強い流れ。周辺4ヶ所からの湧水は、落合川へと注ぐ。
そば「たなか」で昼食。こだわりの本格せいろに舌鼓を打つ。そばに満足したら、自由学園方面へ。学校の手前右手に骨董ギャラリーの風見鶏(土日のみ営業)がある。このあたりは緑も多く、瀟洒な佇まいの豪邸が林立する。

 その先、たての緑道を歩き、竹林公園へ。ここも
湧水場所で、清々しい水の流れに、しばし耳を傾ける。来た道を戻り、南沢通りを越えて氷川神社に向かう。この辺りが南沢緑地保全地域で、昭和60年に都条例で指定された湧水地。周辺4ヶ所から一日約1万tもの水が湧く。

 気候がよくなればオイカワやハヤが見られるという美しい流れ。体じゅうの血液が浄化されたようだ。

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