(1)田無橋場 やすらぎのこみち
 長引く梅雨の晴れ間(取材は7月)、職場にほど近い田無周辺を歩いてみた。

 折からの炎天下、約30分の道のりを歩く。田無町「橋場交差点」を起点として、青梅街道を北に沿うように
「やすらぎのこみち」という遊歩道がある。旧田無用水の水路跡を利用して作られた、歩行者・自転車専用道路である。交通標示に従って左に折れると、小さな赤い鳥居が目に入る。こぢんま

往く梅雨を惜しむかのように、力強く咲く一輪の紫陽花。やすらぎのこみちでのひとコマだ
りとした、かわいらしいお稲荷様だ。

 美しいレンガ敷きの遊歩道を歩いていくと、なにやら魚のいい匂いが…。中富本店の敷地でニボシを干している匂いだった。民家の裏手をどんどん進む。洗濯物が干してあったり、庭で焚き火する煙があがっていたりと、そこに住まう人々がリアルに感じられる。

 左手に観音寺を見ながら、落合記念キリスト教会田無警察署の裏手を抜け、いよいよメインストリート・農協前通りに出ようかというとき、民家の玄関先に一輪、紫陽花(あじさい)が咲いていた。全身汗びっしょりのなか、一服の清涼剤のように感じられた瞬間だった。

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