暑い夏が過ぎ、さわやかな過ごしやすい季節がやってきました。人付き合い、生活をしていく上で大切なマナーを11回にわたりご紹介してきましたが、今号が最終回となりました。最後に、家族でお祝いしたい記念日のマナー・エチケットをお話します。
 家族でお祝いしたい記念日には、出産、入学、誕生日、成人、就職など子どもの成長に合わせたものがたくさんありますが、その中から大人のお祝い「年祝い」と「結婚記念日」について。節目節目の記念日を大切にしていきましょう。


◆年祝い
 60歳からスタートする長寿の祝い。戦前まではお正月を迎えるたびに年齢を重ねて数えていく「数え年」で年を祝うのが慣わしでした。しかし戦後からは満年齢、つまり誕生日を迎えるたびに年を重ねていくのが一般化し、年祝いも満年齢の誕生日に行われることが多くなったようです。

○お祝いの仕方
 一昔前まで定番だったチャンチャンコは、人間は60年で赤ちゃんに帰り、生まれ変わるという意味からきたものです。今はチャンチャンコのかわりにセーターやマフラーを贈るのが人気のようです。子どもや孫を中心に食事をするのもよいでしょう。
 表書きは「祝還暦」「古希御祝」などその時にあわせた書き方を心がけましょう。また、88歳の米寿のときは「祝茶寿」と書くこともあります。
 水引は紅白か金銀で、結び方は蝶結び。金額の相場は、だいたい1〜3万円です。

◆結婚祝い
 結婚記念日を祝う風習は欧米から伝わったもの。日本では明治27年に明治天皇が結婚25周年の銀婚式をしたことをきっかけに徐々に一般化しました。国や地方によって名称も多様です(左表参照)。
 年に一度やってくる結婚記念日。自分なりの方法でお祝いするのが一番ですが、両親の金婚式や銀婚式には気の利いた贈り物やパーティーを開くのもよいかもしれません。


●長寿の祝い ※年齢は数え年
還暦(かんれき) 61歳 陰陽五行説で十二支が一回りして生まれた年に戻ることから
古希(こき) 70歳 唐の詩人・杜甫の「曲江詩」の一説「人生七十年、古来る稀なり」より
喜寿(きじゅ) 77歳 喜の草書体が七十七に見えることから
傘寿(さんじゅ) 80歳 金茶 傘という字の略字が八十に似ていることから
米寿(べいじゅ) 88歳 金茶 米という字を分解すると八十八になることから
卒寿(そつじゅ) 90歳 卒という字の略字が九十に通じることから
白寿(はくじゅ) 99歳 99も白も、ともに一を足すと百になることから

●結婚記念日
1年目 紙結式 30年目 真珠婚式
3年目 皮婚式 35年目 さんご婚式
5年目 木婚式 40年目 ルビー婚式
10年目 アルミニウム婚式 45年目 サファイア婚式
15年目 水晶婚式 50年目 金婚式
20年目 磁気婚式 55年目 エメラルド婚式
25年目 銀婚式 60年目 ダイヤモンド婚式