今年も残すところあとわずか、まち行く人も足早になる季節となりました。一年の締めくくりとしてこの月には日ごろお世話になっている方へお礼やご挨拶をかねて贈り物をしたいものです。この時期に贈るのはお歳暮、夏のお中元とともに欠かせないギフトとなりました。
 一般的にお中元・お歳暮を贈る相手は会社の上司や仲人、また習い事の先生やその年お世話になった方々です。


◆お歳暮
 もともとは新しい年神を迎える準備のために始まったもので、神様への捧げものが、年末の贈り物の習慣に転化したものです。お歳暮に使う品は年越しに必要なもの、すなわち塩鮭、塩ブリ、数の子、スルメ、米、もちなどが中心でしたが、実用的なものならあまりこだわらなくてもよいでしょう。
 お歳暮をその年だけ贈りたい場合は、のしの表書きを「御礼」として、御礼のメッセージを添えます。

◆お中元
 昔の中国では正月、7月、10月の15日をそれぞれ上元、中元、下元といってお祭りをしたり、神にお供え物をしていました。このうちの中元と日本のお盆に贈り物をするという習慣とが結びついてお中元となりました。お歳暮同様、何を贈るかは金額の大小より、先方の趣味・嗜好や家族構成などを考えて選ぶようにしたいものです。
○お中元・お歳暮を贈る時期
 お歳暮は11月下旬〜12月20日くらいまで。これ以降はお年賀に。お中元は7月上旬〜15日まで(ただし旧盆の行われる地域ならば1ヶ月遅れ)。時期をのがしてしまった場合は、表書きを変えて出します。
◇お中元の場合
・7月15日〜立秋まで…「暑中お見舞」
・8月8日〜8月下旬まで…「残暑お見舞」
◇お歳暮の場合
・1月1日〜1月7日まで…「お年賀」
・1月8日〜節分まで…「寒中御見舞」
 また、お中元・お歳暮はお祝いではないので、喪中の方に贈っても失礼にはあたりませんが、四十九日前は控えた方が無難でしょう。その場合、派手な包装や紅白の水引、のしはつけません。
 贈られた側は、2〜3日中にお礼状を書くことを忘れずに。はがき、封書どちらでも構いません。

◆お年賀
 新しい年の始まりに際し、日ごろお世話になっている方々へご挨拶に伺うのがお年始回り。もともとは「カドアケ」といって、元旦に分家の者が本家の門や戸を開け、本家で先祖の御霊に新年のあいさつをして祝宴を開いていたものでした。直接訪問してあいさつをするのが本来のマナーですが、お正月くらい家族でのんびりしたいと思っている方もいますので、必ず暮れに連絡を入れ相手の都合のよい日時を聞き、約束しましょう。
 またお正月はどの家も冷蔵庫がいっぱいなものです。手土産は生ものを避け、日持ちするお菓子や実用品にしましょう。金額は2〜3千円が目安です。
 なお、手土産を持参する時、正式には風呂敷に包みます。用途に合わせて様々な柄や色がありますが慶事にも弔事にも使える紫の風呂敷を一枚持っていると便利でしょう。

 次回は贈答について(お金の包み方、ふくさの使い方他)です。