連載第13回  〜 アイスティーの起源
アイスアップルミルクティー
 回は、前回予告したとおり、なぜアイスティーが生まれたかをご紹介します。

 1904年のある暑い夏の日にアメリカのセントルイスで開かれた万国博覧会で、イギリスのリチャード・ブレチンデンという人が紅茶を出品していましたがまったく売れず困っていました。そこで、彼はこのあつーい紅茶の中に氷を入れ「冷たい紅茶はいかがですかぁ〜」と叫んだところ「あっ」という間に行列ができたということです。

 それでも、アイスティーはすぐに普及しませんでした。イギリスでは長い間、紅茶はホットで飲むのが正統だと伝統を重んじる上流階級の人々になかなか受け入れられなかったこと、歴史的に見ても紅茶の栽培国であるインドやスリランカで紅茶を冷たくして飲む習慣がなかったこと、それ以外に、アイスティーを作るための氷がないということが一番の原因でした。

 日本のように新鮮な水も製氷機もなく、氷を作るとすれば特別にミネラルウォーターを使って、工場で製氷しなければいけなかったのです。ですからアイスティーの普及は、紅茶でなく氷が安く作れるかどうかにかかっていました。今では当たり前のように飲んでいるアイスティーですが、こんな秘話があったのです。
おいしいアイスティーの作り方

【材料(1人前)】

茶葉スプーン1杯(2g)、キャンディ・ケニア・インドネシア・ニルギリなど、湯カップ1杯(140cc)

【手順】

1、ティーポットに、茶葉ティースプーン軽く一杯(2g)に対し、熱湯をティーカップ1杯(140cc)の割合でいれる
2、10〜20分蒸らす
3、蒸らした紅茶を口の広い器に濾しながら移す
4、別の容器に氷を7分目位まで入れておき、そこへアイスティーを注ぎ込む
5、氷を濾しながら、また別の容器に移して出来上がり!

 この方法で作ったアイスティーは冷蔵庫で保存すれば、1日位は持ちます。またアイスティーに炭酸を加えるとすっきりさわやかな紅茶が楽しめますよ。

【ポイント】

1、2度取りの方法を使うと、濁ることなくきれいなアイスティーが楽しめる。
2、ミルクを入れる場合は紅茶全体に対し10〜20%位までとする。
3、アイスティー向きなのはタンニンの少ない茶葉で、キャンディ、ケニア、インドネシア、ニルギリがよい。