西武新宿線・西武柳沢駅で下車し北口に向かうと、そこにはいくつかの店舗に囲まれた、小さな四角形の不思議な空間がある。そこからまっすぐ路地を抜けると、左右に長く伸びる道があり、数々の商店が軒を連ねている。ここが、今回取り上げさせていただく「柳盛会柳沢北口商店街」なのである。
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柳盛会という名の由来
「柳盛会って何? どういう意味?」。初めてその名を聞くと、たいていの人はそう思うだろう。実は、文字を順に見ていただければ分かる通り「柳沢を盛り上げる会」という意味で付けられた名前なのである。それを聞いた私は、柳沢の街を大きくしようという商店街の人たちの意気込みをヒシヒシと感じたのだった。
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柳盛会が出来るまで
▲「地蔵祭り」は、商店街が一年で一番盛り上がる瞬間だ
▲商店街東側出口にある「青面金剛庚申塔」。往来する人々をやさしく見守っている
その柳盛会が発足したのは昭和27年のこと。今年で51年目を迎えるが、街自体の歴史は比較的浅い。実際に商店が建ち並び始めたのは会の発足する数年前くらいで、それまでは店など何もなく畑だけが続いていたという。その後、江戸時代から「富士講(富士山詣で)」により人々の往来が多かった富士街道に沿う形で、商店が少しずつ増えていった。
その名残が色濃く残るのが、道の流れを変えることなく作り上げられた街並み。手つかずのまま50年以上もの歴史を刻んだその姿は、どこか懐かしさを感じ、古き良き時代を思い起こさせてくれるのだ。
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活気づく秋
普段は物静かな商店街も、秋の到来とともにイベントが目白押し。今後のスケジュールは10月1日に「祭礼」、そして11月16日に「柳沢地蔵祭り」という具合にまさにお祭り一色となる。特に「地蔵祭り」は毎年千人以上の人々が訪れる一大イベントにまで発展。昨年は、子供御輿・墨田囃子をメインに紙芝居や「柳沢地蔵そば」の販売、マグロの解体ショーなどが行われた。「柳沢の人はもとより、それ以外の人たちも、たくさん来てくれるんだよ」と、柳盛会会員の森下茂さんや高石英一さんは口をそろえ、嬉しそうに語ってくれた。
この「地蔵祭り」は、通りの東西に位置する2つのお地蔵様を祀りあげる名目で行われている。これは現会長の豊山一男さん(喫茶店・宮殿)が「お地蔵様を使って何かイベントを」と提案したのがきっかけ。今回で数えて11回目となるが、豊山会長は「商店街の活性化のためには、頑張って盛り上げなくてはならない」と力強く語る。今後は規模の拡大も視野に入れ、会員全員が盛り上げていくという。いやはや、祭りが来るのが楽しみである。
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気持ちやすらぐ商店街へ
祭りへの取組みを見ても分
かる通り、柳沢北口商店街は
人と人とのふれあいを第一に考えている。利用してくれる人々にやすらぎを与える場所へ…。その願いは商店街の中心となる道の名前にも表れている。通称「ほっとストリート」と呼ばれているその道。実は”ほっと“はHOT(熱い)の意味ではなく、「ほっと一息つける場所」というところから来ているそうだ。その名のイメージ通り、道行く人は皆ゆったり。読者の皆さんも癒しの空間を求め、柳沢の街を散策してみてはいかが?
文・取材/斉藤大和
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