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今月は小学生の集う場所に注目してみたい。児童の放課後の居場所として知られる学童クラブ(以下学童)である。
昭和30年代頃から全国各地で始まった学童保育は、就労などで不在の親に代わり、放課後や学校長期休業中に児童の保育を行なう厚労省管轄の事業だ。女性の就労や核家族化の進む昨今の社会状況を受けて、ますます存在意義の高まる地域の学童の現場を見ていこう。
◇西東京市初の民間委託
「北原学童クラブ」は、西東京市中央部に位置する北原児童館(本紙11月号参照)2階にある。ここには市内の他の学童と大きく異なる点がある。それは、市が初めて民間に運営を委託した公設民営のモデルケースであるという点だ。
業務を請け負うNPO法人『子どもアミーゴ西東京』は、保護者による組織「学童保育連絡協議会」の役員が中心となり立ち上げた団体である。親たちの長年の思いを結実させた事業だけに、スタッフの思い入れは強い。保育時間延長や一日保育時におけるお弁当の提供、手作りおやつなど、親の声を反映したサービスを次々と実現させている。
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▲1〜3年生の48名が思い思いの
放課後を過ごす「小平二小学童クラブ」
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またここには、日頃から地域の住民やボランティアの青年など多くの大人が出入りし、本の読み聞かせや石鹸作りなどの活動を通して児童と様々な体験を共有している。スタッフの高橋ヨシヱさんは、「地域を巻き込むことで、学校や家庭では得られない社会性が身に付く。子どもにとってまたとない学びの場です」と話す。ひと昔前にはどこにでもあった地域ぐるみの子育てが、ここには確かに存在している。
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◇学校連携と安全を確保
約半数の学童が児童館などの施設を利用する西東京市に対し、小平市では24のすべての学童が市立小学校内にある。その中でも、平成17年、校庭の隅に念願の「施設」を手に入れたばかりという「小平二小学童クラブ」を訪れた。
取材中、不慣れな手つきで巾着袋を縫う男子児童を、スタッフの加藤節子さんが傍らで見守る。「家じゃ裁縫などやらない子も、ここで誰かが始めると一緒にやるの。興味や自主性が刺激されるんですね」
縫い上った巾着袋には、後日トールペイントの講師を招き、子どもたち自身の手で装飾が施されるという。このトールペイント、もとは同校内に拠点を置く「高齢者交流室」の活動に便乗したものだが、今では地域のお年寄りとふれあう場として定着しつつある。校内学童の喜ばしい副産物だ。
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▲小平二小の校舎。学童の建物は
校庭を挟んだ南側にある
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校内に学童を置くメリットは他にもある。学校との協力関係もその一つで、小平二小では、学校生活において気になる児童がいれば、担任の先生が学童まで様子を見に来てくれるという。もう一点は、親の迎えが来るまで安全な校内にいられるという防犯面のメリットだ。児童への犯罪が下校時に頻発していることを考えると、この利点は大きい。
自治体により形態の異なる学童運営だが、いずれも目的は子どもが安心して生活できる環境づくりにある。そこにおいて重要なのが、子どもを見守り育てる周囲の大人たちの存在だと改めて実感した。
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